歴史と沿革
モレラートについて | 歴史と沿革 | 品質と技術 | マテリアルについて
MORELLATO S,P.A.の創業者であるGiulio Morellatoは19世紀終わりに北イタリア、ボローニャのほど近くにあるパドヴァという 歴史的な美しい街並みを残す都市に生誕しました。彼の父親は頑固な靴職人で、仕事に対する職人気質と商品に対する愛情は息子であるGuilioへ引き継がれていきました。
第一次世界大戦の終わり頃、Guilioは彼の兄弟と一緒に時計店をオープンする為Bolognaに移り住み、そこで実業家としての人生をスタートします。もともと父親の影響で皮革製品に精通していたGuilioは、腕時計の 需要が広まるにつれて、時計ベルト作りに専念していきます。この好機と革に精通していた点でビジネスは成功をおさめます。
程なく小さな彼の小さな時計店はイタリアで産業レベルで最初のベルト工場にまで発展していきます。
Giulio Morellato と3人の息子たち
ボローニャにて
新しい会社としての発展
第二次世界大戦の戦火を逃れるため、一時時計ベルト作りを休止していた Giulioは水の都市ヴェネチアを有するヴェネト州に移りPiombino Deseに工場を再興します。
再出発を期したGiulioでしたが、戦後の混乱期等の影響で、ボローニャで事業を行っていた頃と比べると、とても困難な時期でした。そんな時、Giulioは二人の有能なビジネスマン出会います。Silvano Carraro (現MORELLATO S.p.A CEO Massimo の父)とArrigo Volpato でした。
個性的で研ぎ澄まされたビジネスセンスに満ちたその二人は、会社の再建を積極的に支えました。
そして、オーナーであるGiulioの不屈の精神が再び実を結び会社は再びその立場を強固にし発展していきます。仕事はハードでしたが彼らのエネルギーは生産を大きく推し進めPiombinoではもはやスペースが不足し、1964年に工場はGiulioの生まれ故郷であるパドヴァの 現本社のあるFratte di S. Giustina in Colleへと移動します。
1965年に創業者が亡くなりCarraro とVolpatoが後を引き継ぎます。
彼らはベルトにを単なる消耗品とは考えずファッションの一部と考え、斬新な色彩、斬新な素材へと挑戦しそのとしての可能性を見出し伝統品へ改良を絶え間なく挑戦し続けています。
その後、メタルブレスの台頭など、幾多の困難に直面しましたが、そのたびに不屈のクラフトマンシップでより高みに登り続けていきます。
1970-1980年代にはモレラート社ははヨーロッパ市場における時計ベルトのトップリーダーとなり、世界の一流時計メーカーのより OEMの受注を数多く受け、スイス時計業界ではなくてはならない重要なパートナーとなりました。
その後1990年にSilvanoは息子のMassimoとMarcoの二人の息子たちの実権を譲ります。
Piombino Deseにて革ベルト製作
Morellato-Felsinaでの作業風景
Morellato レザーグッズコレクション
2000年以降、二人の息子たちは、新たな分野にも挑戦していきます。世界各地からデザイナーを集め、モレラートジュエリーを確立。
イタリアでトップクラスのジュエリーブランドとして成功を収め、新たに伝統技術と先進的なセンスの融合であるモレラートレザーグッズコレクションをスタートさせました。
企業沿革
1930年代 |
イタリア北部・ボローニャのに黙々と時計作りに情熱を注いでいる時計職人がいました。それぞれの時計にもっと合ったバンドがあっていいのではないかと思い立った彼は、自分の手元に目をやり、まずは自分の時計に合ったバンドを作ってみようと決心します。 その彼こそ、今日のヨーロッパ最大時計バンドメーカー創設者Giulio Morellatoその人であり、ここからトップブランドMORELLATOの第一歩が始まります。 |
1930年1940年代 |
その以降、時計バンドを専門に作りはじめたGiulio Morellatoの小さな工場は、彼のひたむきな努力もあって順調に発展していきました。 しかし、彼に思わぬ試練がたちふさがります。第二次世界大戦です。戦火によって全てが失われることを恐れた彼は、彼の命とも言うべき、時計バンド製作に必要な道具や革を隠し、再起の時を待ちました。 |
1950年代 |
終戦を迎え、彼は、出身地であるパドヴァ(ボローニャとベネチアの間にある都市)の郊外に工場を移し大きくしていきました。 そんな時、彼は一人の実業家に出会います。Silvano Carraro(現CEOのマッシモ・カラーロの父親)です。モレラートの確かな技術に、カラーロの斬新なアイデアが結びつき、品質・生産量を飛躍的に発展させ、既に大きくなっていた会社を更に拡大させる事となったのです。 |
1960年代 | イタリア経済発展の時代が到来。生産ニーズに応えるべく工場を現在の場所、Fratte di Santa Giustina in Colleへオープンしました。 |
1970-1980年代 | イタリア社会の発展と共に、イタリア本来の磨きぬかれたセンスをいかんなく発揮して、モレラートの生産技術はさらに向上していきました。そして、今日のモレラートのアイデンティティーでもある、時代に即応する能力、新しいファッションを予測しリードしていく力が確立されました。 |
1990年代 |
300を越すオフィスとその従業員。あらゆるニーズに応える十分な生産力と技術。金属ストラップの生産部門の設立。高級時計メーカーへのOEM供給。スペイン、フランス、ドイツへの支店開設。 これらは全てモレラートのトップブランドとしての成功を物語っています。 |
2000年 |
常に一定の高水準の評価を受けているモレラートはそれに甘んずる事なく、ジュエリーマーケットに挑戦することとなり、2001年から今日まででめざましい発展を遂げます。 2003年貴金属店向けに、"Jewels for home"をコンセプトにモレラートデザインを確立し、新たに6人のデザイナーが加わり、更なる可能性を模索しています。 |